今季より、河合貴子さんによる大原レポート『大原なう』がスタートします。大原練習場での選手たちの様子をリアルタイムにレポートして頂きます。

16日、ミーティングを終えたレッズレディースは午後19時30分から2014シーズンの初練習を開始した。
20分間ランニングをした後、4つのグループに分かれ、動きながらのツータッチコントロールパス、パスが出た瞬間に空いたスペースに全員が動く判断力とコミュニケーションが求められる練習を行い、クールダウンに20分間走で約2時間の練習を終えた。

練習初日を終えて吉田監督は「久しぶりに彼女たちの顔を見て、みんな元気そうで安心した。今シーズンからホーム＆アウェイで闘い、6位以内が上位リーグ。以下は下位リーグと分かれる。先ずは上位リーグに入って、優勝を狙う」と目標を掲げた。そして「もっと、もっと走る。パスのクオリティ、スピードを上げないと上位には行けない。前からチェイシングしてボールを奪う。それは、走らないと出来ない。考えながら走る。より攻撃的、より積極的なサッカーをする」と力強く話した。

キャプテンの後藤三知選手は「チームが勝って行く為には、攻撃の選手としてゴールを決めて行く。そこで結果を出せるようにしていきたい。パススピード、動きの質が大事！昨シーズン足りなかった」と昨シーズンの反省をバネに今シーズンを闘う。

猶本光選手は「久しぶりにみんなとサッカーが出来て楽しかったです。練習中から細かい事を意識してもっと上を目指す。なでしこリーグで、まだ１点も取ってないから…中盤が得点を取らないと怖くない。得点力を上げてチームの勝利に貢献したい」と自分自身のテーマに得点力を掲げた。

初練習で動きが良かった大滝麻未選手は「思ったより、初日の練習でやったのでかなりきつかった」と言いながらも「オフの時期にしか出来ない事がある。オフが明けて変わったと思われるように、動き方を見てもらいました。今年はゴール、ゴールと貪欲に行きたい」と話した。その効果が初日の練習から現れていた。

吉良千夏選手は「早々に皇后杯が終わって悔しさが残った。年明けにJrユースの練習に参加させてもらったりしました。長いオフの1ヵ月でした」とチームの始動が待ち切れなかったようだ。そして今シーズンは「得点はもちろん、自分に厳しいシーズンにする」と身を引き締めて話した。

昨シーズンは降格の危機に晒されたレッズレディースだったが、吉田監督の下で攻守の切り替え早く、より攻撃的なサッカーを目指して行く。
夜のとばり下り、静寂に包まれたレッズランドに、レッズレディースの選手たちの汗と白い息が照明灯で輝いていた。