浦和フットボール通信

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URAWA TOWN MEETING第7回「2013シーズンを振り返って」(2)

URAWA TOWN MEETING 007
浦和レッズ×浦和フットボール通信 第7回「2013シーズンを振り返って」(2)

■ゲスト:橋本光夫代表、松本浩明(広報部長)
■司会:椛沢佑一(浦和フットボール通信)、豊田充穂
■ 日時:12月25日(水)
■場所:酒蔵力 浦和本店

ファン・サポーターはじめ、浦和の街と共に浦和レッズをしっかりとサポート出来るように、クラブ側とお互いの意見交換が出来る場を設け、しっかりとしたコミュニケーションを図りながら、クラブとファン・サポーター、浦和の街の方々が三位一体となれるようにと開催されている「URAWA TOWN MEETING」。「2013シーズンの浦和レッズを振返って」をテーマに開催された第7回の模様をリポートする。

URAWA TOWN MEETING007(1)は前半戦はこちら

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可能な限りミシャのバックアップが出来るような結果に繋がればと考えている

椛沢:ここからは来季に向けての話題に移りたいと思います。補強の状況などについて現状お知らせいただけることあれば教えてください。

橋本代表:これについては、皆さんに話をしたい所ですが、相手のクラブ、選手があってのことですので新聞報道が全て正しいとは信じず、クラブ発表を待ってくださいということでお許しください。

椛沢:『なぜ外国人枠、アジア枠を埋めないのか。補強の予定はあるか』という質問もいただいています。

橋本代表:これについてもノーコメントにさせてください。

椛沢:青木選手については獲得が既に発表されていますので、獲得した狙いについてご説明頂けますか。

橋本代表:オフィシャルサイトでも山道強化本部長の方からコメントがあったと思いますが、球際も強くミシャ監督もプレーセンスについては欲しいプレーヤーということでした。ボランチだけではなく、ディフェンダーの役割を果たせるような守備面でもチームの戦力に大きくなってくれる選手と位置づけてお願いをしました。

椛沢:『ミシャ体制3年目、具体的なノルマを設定する予定はあるのか』という質問も頂いております。

橋本代表:ミシャ監督自身も最終戦が終わった後に、3年目は結果を求められるという話をしています。クラブの三年間、2012~2014年の中期計画での目標は、安定的にACL出場の実力を持つチームを作るということを掲げています。2014年シーズンの具体的なチーム目標については来月クラブとして議論をして、総括と抱負の中で、しっかりとアナウンスをさせて頂くつもりです。

椛沢:ミシャ監督に任せている以上、彼が求める戦力を揃えるのは彼のサポートになることは間違いないと思います。しかし、その中で、浦和の色は失われていくのではないかというサポーターの声があります。クラブとしてはどのような方向を目指しているのか、今一度ご説明をお願いしたいです。

橋本代表:ミシャ監督と細部まで話しながら一年間を過ごしてきました。チーム構成に関して出てくる話は28人の登録選手全てに関してではありません。育成年代に近い23歳くらいの選手処遇などについてはクラブの考え方にウェイトを置き、強化サイドが考えている例もあります。例えば今のレッズにいても試合に出られる機会が少ないから、レンタルに一年くらい出した方が良いのではないかということで、ミシャさんに確認をした上で、レンタルに出しているケースもある。クラブとしても全てミシャの要望に答えられるわけではない。ミシャさんがセレクトした選手がいても、レッズの現状から欲しい選手がいても高額で対応できないとしたケースもあります。そんな状況の中で、可能な限りミシャのバックアップが出来るような結果に繋がればと考えています。

高校卒業時点で獲った選手、ユースから上がってきた選手が今と違ってもっと活躍してくれるチームになることが理想

椛沢:アカデミー・レディースについての質問に移ります。アカデミーでは、ユースが県リーグ降格の危機にもあった状況、不振が続いています。この状況については?

橋本代表:多くのクラブスタッフが集まった中で、今年のユースの停滞について共有はしています。今年からアカデミーの運営体制を変え、アカデミーのダイレクターに大槻君が異動し、ユース監督も兼任してもらうことになりました。ジュニアユースはユースの監督だった大橋監督に。また従来は各年代別にコーチを付けて各コーチにお任せしている形でチーム作りをしていましたが、今季からは年代別のコーチの連携に関しては煩雑にコミュニケーションをとって、アカデミー全体の方針を考えて進めてもらっています。結果という面では、ユースは出ませんでしたが……。ジュニアユースも頑張ってくれてはいるが、夏ごろには落ち込んだ。ファン・サポーターの皆さんの中にも徹底的にユース、ジュニアユースをご覧になってアドバイスくれている人もたくさんいます。そのような話も参考にしながらどのようにアカデミーを運営するべきかを考えていますが、新しい節目の一年目ということでこちらもしっかりと総括したいと思います。

椛沢:そのような組織変更で、橋本代表ご自身として成果を感じる部分はあるのでしょうか。

橋本代表:監督、ダイレクター、アカデミーのコーチとの接触では、みんなが「良くなった」という話はしています。ただ客観的に見て、例えばトップのコーチからみて、ユースの体制がどう見えるか、ミシャ監督とも育成の話をしたことがありますし、第三者からみて、どうあるべきかという課題もあると思います。

椛沢:若手育成についての考え方と方策については、どのように考えているのでしょうか。

橋本代表:来年はユースから関根君がトップに上がりますが、「トップに上がる選手を可能な限り育てたい」という目標は強く持っております。今のアカデミーの活動の状況から見ると小学校の高学年から、レッズがしっかりとした関わりを持つべきだろうということで、今年からジュニアのチームを保有することにしました。来年度に向けた募集も開始し、すごい数の応募も頂いている。そこから優秀な選手を預かり、しっかりと育てる体制を築いていかないといけないと思っています。当然のことですが、高校卒業時点で獲った選手、ユースから上がってきた選手が今と違ってもっと活躍してくれるチームになることが理想という認識はクラブ内では共有をしております。それをいかに具現化するかを模索している段階といえると思います。

椛沢:他のチームを見るとユース出身が主力となり、チームを支えている姿を見ると羨ましく思う部分は強くあります。埼玉・浦和の土壌は、サッカー所として非常に豊かな地でもありますし、原石は数多くいると思いますので、ぜひ、それを活かして頂ける組織作りをお願いしたいと思います。その中で、代表から説明もありましたレッズジュニアは活動一年目となりましたが、手応えについては、いかにお感じでしょうか。

橋本代表:ジュニアチームについては、2年間の準備期間を経て、街の指導者の方の理解と協力を得て、チームを立ち上げました。総勢21名でしたが、来年は4~5年生の部門に補充をして、30人くらいの体制で実施することになると思います。ジュニアを立ち上げるに至って大原の人工芝を直し、照明の追加もしました。ジュニアの子ども達が練習している姿やそれをサポートしている親御さんの姿を見ると、ジュニアを立ち上げた充実感があり後悔も一切していません。ジュニアが本格的に力を発揮できるのは今年の結果ではなくて、来年以降の結果に繋がってくる重要なところだと思います。地元指導者の面々と続けてきたように、レッズのコーチがトレセン的な役割を担って街のクラブからピックアップした選手とサッカーが出来る機会も設けていることも、原点に返って、どうあるべきかと考える必要があるでしょう。非常に重要な年代の子供達の育成に携われたということを喜んでいるという一年目です。
椛沢:レディースは手塚監督がシーズン途中で辞任をし、吉田監督に交代。辛うじて残留を決めた状況でした。レディースの強化についてはどのようにお考えでしょうか。

橋本代表:多くの方にご心配をおかけしましたが、シーズン途中から就任した吉田監督にチームを立て直してもらったことに感謝しています。シーズン途中にFWの選手を補強しましたが、来季に向けても大卒選手の補強を視野にチーム力強化をしなければいけないと考えています。今年は一気にメンバーが若返って2020年東京五輪開催の折にはなでしこジャパンの中心になれる選手が揃っているのがレッズレディースだと思っている。しっかりと強化をしていきたいと考えています。

レッズは3つの柱で成り立っている

椛沢:Jリーグの施策については、2015シーズンからの2ステージ制導入は決定がされました。これについての説明をお願いいたします。

橋本代表:現状では34節のリーグ戦の結果、1~3位のクラブがポストシーズンに参加することになっています。各ステージチャンピオンも加わり、最大5チーム、最少では3チームで試合が行われる。スーパーステージとチャンピオンシップというゲームが必ずできるという構成になります。日程的にプラスアルファの試合になりますから、どれだけ日程が圧迫されて平日開催の試合が何試合になるかという結末は、方式の選択次第ということ。最後の試合はホーム&アウェーでやりたいという意向が選手会からでていましたが、それで試合日程が組めるかを確認する段階になっています。来季からACL決勝がホーム&アウェーになるので、それが週末に入るとさらにリーグ戦の予定が詰まってしまう。1月25日のACL日程確定後にJリーグ日程を考慮し、どのような方式でやるのかを決める流れになるでしょう。それ以外ではリーグ戦トータル34節の首位チームに対し、称号と賞金を与えるという件では合意していますが、具体的内容は未定です。今は大会方式の概要が決まった状況。いずれにしても皆さんに何らかの形で報告をしなければと考えています。

椛沢:クラブ運営についての質問ですが、まずは、観客動員増に向けての施策について教えて頂けますでしょうか。

橋本代表:今季のリーグ戦ホームゲーム平均入場者数は37,100人。昨年が36,634人でしたので、若干増加しました。J1リーグ全体では昨年よりダウンしましたが、理由は二つあると思います。ひとつは動員力があるガンバ大阪が降格していたこと。2つ目は日程面で平日開催が前年よりも増えてしまったこと。逆にJ2はガンバ効果で観客数が増加。J全体では観客増であったというのが全体状況と思います。レッズとしては、色々な指標に関して目標をもって取り組みましたが、今年の数値はそこには達していません。今年はナビスコカップで決勝戦まで進出し、試合数が増えたことで、入場料収入という意味では前年比でアップしています。入場者を増やすのはサポーターの信任を表す指標として極めて重要なだと捉えていますので真摯に受け止めたい。夏の花火企画など新たな取り組みもやりましたが、世の中で言うCRM、我々はSRM(Supporter Relationship Management)といっていますが、来てくれた方にどのようなアプローチが出来るのかということを原点に遡ってやらなければという感覚を持っています。具体的にはワンタッチパスのようなシステムをもっと有効活用してデータベースを構築し、サポーターの皆さんの心に響く施策を如何にするべきかを考えて行かねばならないでしょう。

椛沢:続いての質問は、「浦和レッズをどのようなクラブにしたいと考えているのか?昨年同じような質問に対して『地域密着』と答えていたと思うが、これはJ1.J2の40クラブ全てにとって当たり前の話。Jリーグ全体を引っ張っていくとか、浦和レッズならではのもっと真剣な回答をお願いしたい」という内容を頂いています。これについてはいかがでしょうか。

橋本代表:レッズは3つの柱で成り立っていると考えます。ひとつは強いチームであること。1つ目は、ホームタウンの皆さんから一緒に応援してもらえるクラブであること。それを地域密着と捉えていただければ良いです。もう1つは株式会社浦和レッズということで、しっかりと自立・安定をして、説明責任を果たせる企業でなければいけない。この3つの柱がどれも欠けてはいけないということをクラブ全体で共有をしています。特に3つめの安定したクラブ経営を実行する件に関しては、2005年に浦和レッズが損失補てん契約を母体の三菱自動車と打ち切って以降の課題です。これはJ1の中でもレッズだけが可能、そしてレッズだけが抱えている悩みであることも事実です。トップチームの監督、選手の報酬もサポーターの皆さんから頂いた入場料とレプリカ等などを買って頂いた収入で賄っているのは、J1リーグ全体でも、レッズだけでしょう。レッズはそういうクラブとして発展して行かなければいけないということです。この3項目は絶対に忘れてはいけないレッズが成り立つ柱であります。

「アカデミーもしくは育成段階における選手育成の方針表明」を宿題として問う

豊田:代表に質問する前に、まずは皆さんにご紹介したいと思います。先月11月16日に『Jリーグの理念を実現する市民の会』という組織の、初の懇親会が催されました。この会は『浦和レッズ後援会』や、スタジアムで応援するサポーターの皆さんとはスタンスが異なります。この街のスポーツ文化を地域として考え、特にサッカーどころと言われるこの街の象徴的なスポーツ・サッカーに関しては文化的・人間的交流や組織のあり方についても提言を行って行くというテーマが掲げられています。ゆえに提言対象はレッズばかりではなくアルディージャも含まれます。この懇親会には私と椛沢編集長もお招きを頂いて参加しました。特に皆さんにはお伝えしますが、この席には浦和南高全国制覇の指揮官・松本暁司さん、浦和市立高全国制覇の指揮官・磯貝純一さん、浦和西高全国制覇の指揮官・仲西俊策さん、名門の浦和高校からもOB幹部の方や、これらの方々の後輩や教え子の方々が百名を超える人数で参加されていました。加えてこの会にはリーグ終盤の多忙の中に、橋本代表もご参加くださったわけです。代表に伺います。あの会には浦和のサッカーへの情熱が、象徴的に表れていたと思うのですが、いかがでしょうか。

橋本代表:私もその印象を持ちました。今年の初めにこの会に関する相談を受けました。レッズの経営をどうしようとか、株式をどうしようとか、社長をどうしようとか、監督をどうしようかという会ではなくて、市民がJリーグの理念を実現するために、どうするべきかという会だということを明確にした上で、オープンにやりましょうということです。まず私がやったことは、三菱自動車の益子社長と会の方と会いに行きまして、この会を市民がやるので、レッズも参画しますし、筆頭株主の三菱自動車にもご支援を頂くかもしれないので、承知してくださいと話をしました。その後、川淵さんとも話をしまして、この会の講演会にも来て頂きました。浦和に住んでおられる方はサッカーに熱心な方が多くいるということはもとより深く承知していましたし、これから色々な局面で盛り上げて頂けるということを期待しています。これから具体的には、勉強会などをやりながら考えていくということだと思いますが、それぞれの方の想いがあると思うので、どこを目指すのかということを明確にしながら進めていければと思っています。

豊田:浦和レッズの未来というテーマは遠大で、クラブ運営にまでおよぶデリケートな部分も存在します。強化や育成の部分で未来ビジョンを作るにしても、様々な懸案事項が橋本代表の双肩に掛かってくると拝察します。実は会に参加された浦和サッカーの重鎮の後輩の方々からフットボール通信に「私的な考えではあるが」という前提つきながら、重い意味を持つ要請を頂きました。

橋本代表:承ります。

豊田:浦和には地元の名門校で活躍された多くの教え子の方たちが、高体連、中体連、サッカー少年団の指導に当たられ、寝食を忘れて子どもたちの指導に当っています。その指導者や父兄の方々が等しく声を上げる浦和レッズに対する要望があります。それはクラブが先んじて決める「アカデミーもしくは育成段階における選手育成の方針表明」という課題です。我々の地元サッカー界に対する取材過程でも多くの方々が口をそろえるのですが、レッズ内部の幹部や監督、指導陣のどんな変遷が起ころうとも、一定の方針を示して欲しい……そういう要請をお預かりしています。

橋本代表:(頷きながらメモをとっている)

豊田:この内容、長きにわたる我々のインタビュー過程において図らずも浦和南高校・野崎正治監督、北浦和サッカー少年団の吉野弘一監督が異口同音に口にされたことが象徴的でした。「レッズが育成年代に対して確たる方針を決めてくれれば、どれほど触発されモチベーションを上げる地元の指導者や選手たちがいるか知れない」とのお言葉でした。それこそ2項目、3項目の箇条書きでも良いそうです。それを広く明示して欲しいとの要請です。これは志のある地域の指導者と子どもたちを地元のトッププロである浦和レッズに、どのように人材を送り込んだら良いかという重要な指針に繋がる要請と思います。いかがでしょう、橋本代表。次にお会いする機会までに、それを固めて頂くことお願いできますでしょうか。

橋本代表:了解しました。これについては宿題として承ります。これは、レッズとして固めておくべき内容だと思いますので。

椛沢:次のタウンミーティングでは、アカデミーの村松さんと地元の指導者の方と語り合う会が出来ればと思っていますので、そのような話についても詳細にお話が出来ればと思います。

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参加者の質疑応答

続いては、参加者からの質疑応答の時間とさせていただきます。

参加者:Jリーグのスポンサー電通に変わったという話がありますが、これは2ステージを持ち込む前の話だったのか否か、最新の事情をご存知であれば教えて頂けますか。

橋本代表:結論から申しますと博報堂さんから電通さんに変わったということは、今月の理事会で報告があった案件です。よって大会方式の議論を始めたのは今年の年初でしたから、最初から変更ありきで大会方式が変わったという話ではありません。Jリーグは毎年スポンサー料を拡大しようという努力をしていて、色々なところに話をしているのは事実です。変えた理由はいくつかあると思いますが、スポンサー料のコミットされた額がどうかということ。そしてJリーグが東南アジアに放映権を拡大する中で、海外へのアプローチの力はどちらが強いかというかことも検討材料のひとつになって変更されたと理解して頂いてよいかと思います。

参加者:集客に関するお話ですが、今年、集え浦和人というキャンペーンというコピーを出して展開されたと思いますが、そこで第1弾、第2弾は斬新的でしたが、第3弾以降は尻切れになってしまったような印象を受けました。今後どのように新規のお客さんや既存のお客さんの満足度を上げる具体的な施策を考えていることがあれば、教えて頂けますでしょうか。

参加者:浦和フットボール通信さんの質疑を聞いていると、レッズは浦和だけのもののように聞こえ、カチンと来るのですが……? 私は元鳩ヶ谷在住の川口市民です。埼玉高速鉄道で、沿線有志サポーターとしてクラブ公認をいただき活動をしておりました。藤口代表時代に鳩ヶ谷に来られた時に、鳩ヶ谷は町を上げて応援しようということで街の至るところの電柱に浦和レッズの旗を出しました。ところがそれは3年も経たぬうちに(メンテナンスもなく)ボロボロになってしまった。川口との合併後、市街地にはオフィシャルショップのレッドグループというお店も出来たがそれもなくなってしまいました。(このような経緯で)埼スタ入り口である埼玉高速鉄道沿線の主たる駅を持つ川口市では全く盛り上がっていません。浦和レッズは浦和だけのものではなく、盛り上がりを埼玉県全体に拡げて欲しい。私は埼玉県民(の象徴)であると思っているのは埼玉西武ライオンズと浦和レッズ、熊谷の五家宝だと思っています。浦和レッズが集客率が減っているということは川口市民が興味がない。クラブの発信が弱いんじゃないでしょうか。埼玉県は広い。熊谷でも川越でも春日部、越谷でも浦和のサポーターはいっぱいいます。そこに対する発信力が全くない。かつての栄光にすがって、浦和レッズだから人が来るということでは大きな間違いだと思います。そういう危機感を地元のメディアが一体となって県全体に広げて欲しいです。

橋本代表:集客施策についてはクラブ内で議論をしています。浦和駅のメインの柱にポスターを掲出し試合スケジュールを明示しているし、埼玉高速鉄道の車内広告も検討もしています。我々の位置づけはホームタウンはさいたま市で明確になっています。しかし鳩ヶ谷、川口も長く応援をいただいている。浦和美園地区でも振興会などでノボリを立てて応援いただいていることもありますが、一線を画していることは事実です。ホームタウンとそうでないところでは使う文言が異なったり、バナーでもエンブレムが使えるのはホームタウンだけに限定をさせてもらっていることもあります。しかし、鳩ヶ谷公民館でのイベントでもテントを出しレッズとして参画しようという取り組みもして、私自身ご挨拶をさせて頂いたりしています。東川口の会合に出ることもありますけども、全体として不足しているというお話と思うので、そこは強化していかないといけないでしょう。集え浦和人キャンペーンもある時点で拍子抜けしたといわれてしまい、終盤はALL COME TOGETHERに切り替えて赤白黒のミサンガを用意したりしました。結果的に終盤に勝てなかったという結末もあり、そのような印象もあるかと思います。来季に向けてもどのような施策をするかを検討した上で、講じていきたいと考えております。

トークの後は参加者のテーブルを周り、日が変わるまで膝をつけ合せた交流が図られて、様々な意見交換を行った。

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(2013年 12月25日 浦和区「酒蔵 力」本店にて)

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