浦和フットボール通信

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河合貴子のレッズ魂ここにあり!「素朴な疑問で考える」(2/16)

J開幕から浦和レッズを追いかけ、ケーブルテレビのパーソナティなどで活躍をしている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

河合家の話題で、浦和を愛する人々の情熱の盛り上がりを考える。

我が家の話で大変恐縮ですが・・・。我が家では、80歳過ぎた母の素朴の疑問でいつも物議を醸し出す。

ある日、天気予報を見ていた母が「風速15mの風って、どのくらいなのかしら?実際に体験してみないと分からないわね」と言い出した事が切っ掛けで、私は「風速は秒速だから、時速に直して考えると時速54キロで走る自動車の窓から手を出した時に感じる風と同じだと思う」と答えると、工学博士の肩書きを持つ父が猛然と「違う!」と私には理解不能な計算式を出して来て反論を始め、親子喧嘩になってしまった。

結局、収拾がつかずにこの問題の場合は、気象庁の子供電話相談室へ問い合わせをして解決に至った。このような話は、我が家では日常茶飯事である。恥ずかしい話であるが、母の一言で問題が起きる。

先日も、また母の素朴な疑問で物議が起きた。テレビをつけて夕飯の支度をしていた母が「民放の夕方のニュースでは、どの放送局も野球のキャンプ情報は毎日放送するのに、なぜサッカーのキャンプ情報は放送しないのかしら?」と言いだしたのだ。確かに、言われて見ればそうである。どの民放もニュースのスポーツ枠で野球のキャンプ情報が放送されている。ACLの開幕が近付く中で、浦和の選手達のコンディションや新加入選手の戦術理解度、チームの状況など、指宿キャンプの状況は気にかかる。もちろん、他チームの仕上がり具合も知りたい。少しでも良いから、ニュースのスポーツ枠で取り上げても良いはずであるが、現実は違っている。母の疑問に父が「それは、需要と供給の問題だ!現代の日本社会において、サッカーよりも野球に興味を持つ人口が多いから、ニュースのスポーツ枠で扱われるのだ」と私を挑発するように答えた。

そこで、私は「ニュースとは、最新の情報や出来ごとを報道する事であり、需要と供給の問題では無い!」と反論。すると父は「お前の言う事は、確かに正論だ。だが、テレビは視聴率が高いとスポンサーが付く。スポンサーを付けるためには、より多くの人が知りたい情報を提供する。サッカーのキャンプ情報を放送するよりも、野球のキャンプ情報を放送する方が、視聴率が取れると言う事だ。スポーツ紙を見ても、野球紙面の割合とサッカー紙面の割合を比較して見ろ。野球紙面の方が多い。なぜなら、野球紙面が多いと売り上げが良いからだ。だから、需要と供給の問題だ。第一に、浦和の観客動員も全盛期に比べたら減少しているではないか!?現実を考えろ」と冷静な口調で切り返されてしまった。
今の時期はWBCがある為に、余計に野球報道が過熱していると思われるが、「需要と供給」を前面に打ち出されてしまうと、反論の余地は無くなってしまった。浦和のファンである母は「日本が全部、浦和だったら、指宿キャンプ情報が毎日放送されるわね。でも毎日、マー君(楽天・田中将大選手)を見ていると応援したくなるわね」と言う始末である。

「需要と供給」の問題で報道されないのであれば、需要を増やす事を考えないといけない。だが、需要がなくても毎日報道されれば、人々の関心は高まって行くのではないだろうか?!関心が高まれば、需要と供給のバランスはとれるのではないだろうか?などと結論が出無いまま、あれこれと考えてしまった。ロンドン五輪で多くの金メダルを獲得したレスリングで日本中が沸いたのは、昨年の事である。そのレスリングがオリンピックから除外される危機にさらされている。これも世界的にみれば「需要と供給」の問題なのだ。一番、恐れている事は、人々の関心が薄れてしまうとスポーツは衰退してしまう事である。

今回は、母の素朴な疑問から様々な事を考えさせられてしまった。浦和を愛する人々の熱い心を消さないために、更に熱く燃えあがらせるために、何をするべきなのか?何が出来るのか?真っ赤に染まった満員のスタジアムを夢見て、私は紆余曲折しながらも進んで行く。

スポーツには怪我は付き物!河合もボールを蹴りながら、様々な怪我を実体験してきました。そんな河合が、スポーツを楽しむために、身体のしくみ、怪我の予防、怪我した時の対処方法などを川久保整形外科クリニックの川久保先生に質問していきます。

Q.怪我しやすい選手と怪我をしにくい選手の違いは?

A. 筋肉の質や固さも大きな要因です。一般に筋肉が固い選手は柔らかい選手よりもスポーツ傷害の発生率は多いようです。
筋肉は基本的には柔らかい方が良いとは思われますけど、柔らかすぎるのも大きな怪我の原因になることがあります。筋肉が柔らかすぎると、肩を脱臼したり、女性では膝の靱帯の怪我しやすくなる場合もあります。またO脚やX脚などの脚の形も怪我をしやすい要因の一つです。

川久保誠 profile
1981年慶應義塾大学医学部整形外科教室入局。93年医学博士。94年英国リーズ大学医学部大学院へ留学、修士課程修了。96年より慶應義塾大学病院膝関節・スポーツ外来担当。東京歯科大学市川病院整形外科講師を経て2004年4月より川久保整形外科クリニック院長となる。浦和レッズレディースのチームドクターも務めた。
川久保整形外科クリニック
整形外科・スポーツ整形・リュウマチ科・リハビリテーション
http://www.kawakubo-clinic.jp/

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