浦和フットボール通信

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河合貴子のレッズ魂ここにあり!「悔しさを胸に秘めて」

J開幕から浦和レッズを追いかけ、ケーブルテレビのパーソナティなどで活躍をしている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

劇的決勝ゴールを決めた原口選手が、次節の韓国アウェー全北現代戦への強い気持ちを示す。

勝負事とは、実に摩訶不思議なものである。闘う前に相手の手の内を分析して勝つための策を練り、自分のストロングポイントを強化してウィークポイントを改善して勝負に挑む。赤子の手を捻るように圧倒的な強さを誇ってプラン通りに勝利出来れば良いが、時として圧倒的な強さを誇っていても負ける事もある。また、劣勢に立たされた状況下でも勝つ事もある。ほんの少しの事で勝負事の流れが変わり勝敗が決まる恐ろしさを秘めている。

W杯最終予選のために公式戦が2週間空いた中で、浦和は縦にボールを入れる事、守備から攻撃への切り替えに重点をおいて練習に取り組んでいた。そして迎えた3月30日、東北電力スタジアムで行われた対新潟戦では、前半6分柏木陽介選手の左CKを槙野智章選手のドンピシャヘディングシュートで先制はしたものの、新潟にゲームを支配され苦しい展開をしいられてしまった。

いつ同点にされてもおかしくない展開の中、試合終了間際に浦和史上1000ゴール目となるマルシオリシャルデス選手のゴールが決まり2-0と勝利を手にした。

試合後、槙野選手は「新潟のサッカーは良かった。良くゼロで抑えたと思う。相手にボール持たれる時間が長く、DFが下がってしまった。良く我慢出来たと思う。昨年は、失点していた。内容が悪くても勝ったのは、成長出来たポイントだ」と安堵の表情を浮かべて話した。ボールをポゼションしながらゲームコントロールして新潟を崩す事は出来なかったが、泥臭く勝負をものにする事が出来たのは、チームの成長の証であった。

しかし4月3日、埼玉スタジアムで行われたACL全北現代戦では、前半6分原口元気選手のシュートで先制すると、11分原口選手がDFの裏を抜けて狙ったシュートはゴール左に僅かに逸れ、14分マルシオ・リシャルデス選手のシュートも枠を捉える事が出来ず、21分のFKもゴールの角に弾かれて、前半終了間際の原口選手のヘディングシュートはGKの好セーブにあってしまった。

圧倒的に前半はゲームを支配しながらも追加点を奪う事が出来ず、1-3と逆転負けしてしまった。試合後の記者会見で全北のファビオ・レフンディス監督は「決定機を浦和が生かす事が出来なかった事が、私達にとって良い展開になった」と言うほどであった。原口選手は「1点決めたまでは良かった。左足のシュート・・・。あそこで2-0になっていたし、狙い過ぎてしまった。ヘディングは、入ったかと思った。決めなきゃいけない。チームとしてチャンスは出来ている。そこで決めるのは、僕ら前線の選手だ。1点では足りない。やっぱり、相手は逆転する力があるし、セットプレーでもっていく力がある自分達の足りないところだ」と話した。前半で勝負を決める事が出来たゲームを落としてしまったのだ。ロッカールームから出て来た選手達は、みんな悔しさを噛みしていた。

内容が悪くても勝てた新潟戦。そしてチャンスがあっても勝てなかった全北戦。その次に迎えた磐田戦では、先制するチャンスを生かせず、逆に磐田に先制を許すも、慌てずにボールをポゼッションしながらゲームコントロールしながら2-1と逆転勝利をする事が出来た。

決めれば先制点となるはずだったPKを外した興梠慎三選手は「勝って良かったです。今日に関しては前線でボールキープが出来ず。決定機を外して、みんなの前で土下座をする所でした。チームが冷静さを失いかけていたが、気持ちで勝ち取った2点。この勝利は大きい」と胸を撫で下ろした。

そして、アディショナルタイムにドリブルで持ち込みセンセーショナルな逆転ゴールを決めた原口選手は「ずっと埼スタに向かうチームバスの中でメッシのゴールシーンを見ていて、イメージしていた。正直1対1で緊張していたが、チーム・サポーターみんなの気持ちで入ったんだと思う。全北戦で逆転された時に、チームがやるべき事が出来なかった。全北戦の反省から、1点取られて気持ちがガックとなったが、2点取り返しに行く!最後まで続けた結果が逆転出来た」と嬉しそうに話した。

この3試合を観ても分かるように、勝利を手にするためには、慌てずに自分達がやるべき事をしっかりとやる。自分達の力を信じて最後まで諦めずに闘う事が、如何に大切な事であるかが分かる。我慢強くやり続ける事で、勝負事の流れを引き寄せる事が出来るのだ。

9日にはアウェー全北戦が待っている。原口選手は「負けたら終わる。凄いプレシャー。次は負けられない!悔しい気持ちが強い。勝たなければ気持ちは晴れないと思う。闘いでしょ!負けられない」とリベンジを誓った。

悔しさを胸に秘めて、冷静に、そして我慢強くやるべき事を諦めずに続ければ、勝負の流れを引き寄せる事が必ず出来るはずである。自分達を信じて、勝って浦和に帰って来よう!

Q. 肉離れを起こさないための予防はどうすれば良いでしょうか?

A. 筋肉に張りがあったり、違和感があり筋肉が疲労している時は、無理をしないで休む事も必要です。

また、前後左右の筋肉のバランスを良くする筋肉トレーニングも大切です。ストレッチも予防のためには重要な要素の一つです。運動後には必ずクールダウンを行い、丹念なストレッチで筋肉の疲労をとることが重要です。

試合の直前には、動的ストレッチと言って軽い運動動作の中でストレッチを行い、肉離れの予防を行います。サッカーでは、ブラジル体操としてこの方法が有名です。

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